忘却girl(17年7月15日)
『掟上今日子の備忘録』と『1週間フレンズ』と『ちひろ』
この3つに共通するキーワードは何かと聞かれれば、「記憶が無くなる」と答える。
掟上今日子さんは1日で記憶がリセットされてしまう探偵である。
ピンクの髪とか非現実的だが、2015年に放送されたドラマは、ガッキーこと新垣結衣の可愛さを再認識させた名作と言えるだろう。
日本テレビありがとう!!
最近は心が病んでいるので、感謝の言葉を意識して使う様に心がけている。
じゃあ、ちひろは何か病気なの?心配だ!となりそうだが、ご安心を。
これは仮説の域を出ないが、ちひろはあまり周りに興味がないのだと思う。
ちひろにとって重要でない事は全て忘れて行くだけである。
さて、今日は7月15日の午後、我々スタンプラリー部一行は、プラネタリウムを堪能(ちひろは寝ていたが・・・)した後、阿見プレミアムアウトレットへ足を運んだ。
目的は、スタンプラリーの冊子をゲットする事だ。
例え部員が二人でも、我々はスタンプラリー部である。
冊子を持っていなければ、それはもはや部活動では無く、デートである。
つくばエキスポセンターに冊子が置いてあれば良かったのだが、見当たらない。
なんせ星の王子様がちひろの為だけに用意したプレゼントだからしょうがない。
「冊子の設置を止めました」的な張り紙を掲示するエキスポセンターに対して苦情を言う気など微塵も無いし、俺はそんなに小さな男ではない。
相手には相手の正義があって、きっと大人の事情があるのだろう。
セカイノオワリも、そんな歌詞を歌っていたではないか!
ドラゴナイ🎵ドラゴナイ🎵と・・・
冊子を手に取った我々に対して、アウトレットの事務員さんは親切丁寧に色々教えてくれた。エキスポセンターの塩対応とは随分と違う。是非見習ってもらいたいものだ。
ちなみに、アウトレットでは、🉐エンジョイクーポンと引換えに、紫色のボールペンがノベルティとして貰えます♪
その後我々は、フードコートでしばしご歓談の時を過ごす。
「あれ、一緒に門番受付やったことありましたっけ?」
ちひろの言葉がグサッと胸に突き刺さる。
「2回ほど、一緒にやってますが・・・」
しかも、その内の1回は、知人が出演する演劇にちひろを誘った回なんですけど・・・
その後の食事でスタンプラリーの存在を知り、現在に至るんですけど・・・
もしもあの時、門番受付の相手が2回も入替わって、ちひろになっていなければ・・・
もしもあの時、友人が出演する演劇が開催されていなければ・・・
もしもあの時、ちひろを誘う勇気が持てなかったら・・・
今、ちひろとこの時を一緒に過ごす事はなかったであろう。
スタンプラリー部は、いくつもの偶然が重なって起きた小さな奇跡なのである。
だが、残念ながらそんな事は、ちひろにとってはさして重要ではない。
「私直ぐ、忘れちゃうんですよね・・・。
門番中の会話なんてほとんど覚えてないけど、今思い出しました!
思い出せるだけ、すごくないですか!?」
声を弾ませながら、ちひろは天使の様に微笑むのであった。
かわいく微笑めば許されるほど、世の中甘くない。
世間の厳しさを教えておく方が、ちひろの為である。
笑顔は女の武器である。
この天使の微笑を惜しみも無く披露されたら、世の中の馬鹿な男共はみんな勘違いし、騙され、流されてしまうことだろう。
そして残念ながら、どうやら私もその馬鹿の一人らしい・・・
「うん、そうだね・・・すごいすごい・・・」