漫遊いばらき!stamp rally club

スタンプラリーと出会った少女【ちひろ】 に翻弄される仲間達の物語

もろ水道水!(17年8月8日)

世界遺産になった北海道の知床半島

その付け根には標高1547mの斜里岳が連なる。

その麓に位置する清里町大自然に囲まれて、俺は清廉潔白に育っていった。

今は過疎化が進み人口は4300人程度の小さな町である。

 

想い出は色々ある。

例えば、俺が高校2年生になった頃、清里町は眠らない町になった。

(24時間営業のセブンイレブンが建った)

俺は茨城県に就職するまで、マクドナルドも、吉野家も食べたことがなかった。

ミスタードーナッツを買う為には、約2時間、車で80km走らなければならない。

(当然高速など無いが、信号も無いのでほぼ高速みたいなものだが・・・)

そして何より、「水」が甘くて美味しいのだ。

ちなみに清里の水は販売されており、原材料欄に「水道水」と書かれている。

 

そんな昔話を、7月28日に行われた慰労会の席でちひろに話した。

ちひろはいつも、保温機能が無い透明な水筒に水を入れて飲んでいる。

カスミで販売している無料の水らしいが、別に貧乏だからそうしている訳ではない。

冷房の効いたオフィスでは、常温水の方が冷え過ぎず良いのだと彼女は微笑んだ。

同僚から餌付け(お菓子を与えられる事)されている所を見かけるが、みんなちひろの笑顔が観たいからであって、決して哀れみからではないだろう。

俺はちひろに、地元の水を飲ませてあげると約束して、この日を終えた。

 

翌日に手際よく水を手配した俺は、清里の水の良さをどうやって伝えるかを考えた。

なんて献身的な男だろう。地元愛最高!

そして思いついた方法がこれである。

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総勢、6種類の先鋭達との利き水対決!パフォ、パフォ~🎵(ラッパ音)

 

そして決行の日(8月8日)は思いがけない形で予想より早く訪れた。

なんと、スタンプラリー部に3人目(さきちゃん)が入部したのである!

さきちゃん入部のエピソードはまた別で書くとする。

今日はその歓迎会と、スタンプラリー部の登竜門(冊子とノベルティをゲットする)を兼ねて、阿見アウトレットに定時後集合した次第である。

 

ゲームは3つ。

1つ目は、一番おいしい水を選ぶ

2つ目は、清里の水はどれかを当てる

3つ目は、どの水がどれかを利き水して当てる

 

ゲーム①一番おいしい水を選ぶ

ちひろとさきちゃんがそれぞれ6種類飲む。

次の瞬間、ちひろは徐に、ニヤッとした。

そして選んだ水は

ちひろ  :霧島

さきちゃん:MIU

残念、ちひろの口には合わなかったか・・・

 

ゲーム②清里の水はどれかを当てる

そして選んだ水は

ちひろ  :清里の水

さきちゃん:evian

さすがちひろ!ご名答!よくぞ選んでくれました!と思ったのもつかの間・・・

 

次の瞬間、ちひろは勝ち誇った様に微笑んで

 

私これ絶対解る!他と全然違うもん。もろ水道水!!

 

キターーーーーーーー!!!!!

ちひろ名言集キターーーーーー!!!!!

皆さ~ん「もろ水道水」頂きましたよぉぉl!!!!(ヤケッパチの涙目)

斜里岳でろ過され、神の小池から湧き出す清里の名水をブッタ切りぃ~~~

そりゃそうですよ。だって原材料に水道水って書いてありますもんね。

 

意気消沈でタジタジの俺を見かねて、さきちゃんが慌ててフォローする。

でも、水道でこんなおいしい水が飲めるなんて・・・オドオド

なんて優しいいい子なんだ・・・きっといいお嫁さんになるよ。うん。

 

そしてゲーム③を何度かやった後、今度は俺がやる番に・・・

流石に、18年飲んで来た地元の水ですから!間違う訳にはいかんでしょう。

自身満々の俺・・・

 

ゲーム②清里の水を当てる

そして選んだ水は

俺:いろはす

しかも、何度かやっても、全然当たらず撃沈・・・不甲斐ない・・・・

 

もう、この時のちひろの勝ち誇ったドヤ顔ったら無かったね。

いつもは天使の様に微笑んでるだけに、こんなドヤ顔出来るんだ・・・

俺は何故か、ちひろと距離が少し縮まった気がしたのだった。