それぞれの選択(2017年8月19日)
短い夏期休暇も終わりをつげ、またいつもの日常に戻った。
スタンプラリー部も夏休み期間は活動を休止し、各々のコミュニティで楽しむ。
さきちゃんには彼氏が居るし、何を隠そう俺には妻がいる。
ちひろには・・・愉快な仲間達? www
実はちひろの生態は余り知られていない。
とは言え最近、「〇〇と付合ってる様だぞ。休みの日に一緒に歩いてるのを目撃した」と、噂は聞こえて来るから、俺が知らないだけで楽しんでいる様である。
距離感が縮まったと思っていても、蓋を開ければ知らない事だらけである。
少し寂しい気もするが、人は多少ミステリアスなぐらいがちょうど良い。
全てを知ってしまえば、それはそれで飽きてしまうだろうから・・・
ただ、ちひろの警戒心の低さは有名で、誘われれば付いていく傾向があるようだ。
犯罪に巻き込まれないかと心配にもなるが、一概にそれが悪いとは言えない。
何故ならそのおかげでスタンプラリー部が出来たと言っても過言ではないからだ。
38歳既婚の俺が23歳独身のちひろを演劇に誘えば、一般論で考えると断られそうなものである。まさにちひろの警戒心の低さと俺の甘いマスクと話術が生んだ奇跡である。
時に人はこの行為を「パワハラ」と言う。
ただ一つ言える事。
それは、我々3人は自らの判断で選択を繰り返し、今があるという事。
各自がそれぞれの事情や思惑を抱えながら、今この瞬間を楽しんでいる。
今も、そしてこれからもそれで良いのだと思う。
そんな休暇中にさきちゃんは、富士山に登ったと楽しそうに話す。
流れ星やご来光など、天候にも恵まれ、経験者から言わせてもこれ以上ない登山だったらしい。「辛いからもう二度と登らない」と、さきは微笑んだ。
歓迎会の余興でやった『利き水』がよほど楽しかったのか、富士山の水をわざわざ買って来てくれた。富士山の形をしたペットボトルらしいのでご当地限定であろう。
第2回目が行われるのが楽しみである。
ちなみにちひろは、その話を振られて『水』のみの字も忘れていた様だった。
「私が行った行動範囲内には名水は無かった」と言い、微笑むのだった。
そんなちひろは休みの前半戦を、実家に帰り嵐山に行ったと言う。
竹林
京都嵐山・・・
美味し名水が在りそうな空気満載であるが、ちひろの名誉の為、敢えて触れない様にしよう。
もし誰か知ってたら、こっそり教えて下さい。
また、後半戦は雨の中、軽井沢に会社の友達とキャンプをしたようだ。
以前、キャンプはお客さんとして参加する方が楽しいと微笑んでいたのを想い出した。
そして俺は・・・
横浜みなとみらい ピカチュウ大発生
ピカチュウを肩に乗せ、浮かれてる38歳男性も発生チュウ
そして・・・
ディズニーランド
う~ん・・・二人に比べると、人工物はやっぱり心が癒されない気がする。
さて、つかの間のバカンスの話はこれぐらいにして、話を戻そう。
本日8月19日は、さきと二人で『君の膵臓を食べたい』を観に行ってきた。
ちひろがくれたチャンスを棒に振るほど俺は野暮ではない。
結果的に、ちひろの尻拭いをさせられる事になってしまったさきちゃん・・・
でも同情しないよ。さきちゃんが自分で選んだ選択だから・・・
鬼畜な俺はガッツリ回収(生贄になってもらう)させて頂きます。
恨むなら、ちひろを恨んでね♪
後半で少し目頭をハンカチで抑えるシーンもあったが・・・
さきの目は早々に乾いた様である。
決して感受性が豊かでない冷たい女性な訳ではない。
原作を読んでいるからこその感情と言っていいだろう。
少なくとも、この時そう俺は感じていた・・・
そうこの時は・・・
映画の感想は、ちひろさんと合流してからですね♪
さきはそう言うと俺の方を振り向き微笑むのだった。
この後、ちひろと合流してデニーズで感想戦をすることになっている。
この続き(謎解き)は、ディナーの後・・・